古代祐三

作曲家

プロフィール


名前古代祐三(こしろゆうぞう)
職業作曲家
編曲家
ゲームプロデューサー
所属株式会社エインシャント(代表取締役社長)
株式会社JAGMO(名誉会長)
代表作品『イース』
『ベア・ナックル』
『アクトレイザー』

作風


1967年生まれ、東京都日野市出身。
幼少期よりピアノやヴァイオリン、チェロを習い、8歳にはピアニストである母の縁から久石譲に師事し、音楽の基礎を学ぶ。
高校時代はゲームが好きだったことから、『ドルアーガの塔』『グラディウス』『スペースハリアー』などのゲーム音楽に影響を受け、電波新聞社に自作曲を持ち込み、コンピューター誌『マイコンBASICマガジン』に「YK-2」名義で掲載されることとなる。

高校を卒業した1986年、日本ファルコムにアルバイトととして入社。
採用試験で持ち込んだ自作曲が『ザナドゥ・シナリオ2』『ロマンシア』に収録され、続いて『イース』『ソーサリアン』などのゲーム音楽を手がける。
イースのサウンドトラック「MUSIC FROM Ys」は、キングレコードでは初となるゲーム音楽のレーベルとなり、ゲーム音楽の認知に貢献する。
1988年に日本ファルコムを退社し、フリーランスとして活動。1990年には株式会社エインシャントを立ち上げる。

古代祐三の作風としては、クラシック音楽をベースにしながらもロック調のアレンジをこなすことが挙げられる。
特に、ソフトウェアとハードウェアを熟知した音作りの巧みさは業界では有名であり、逸話としてよく話題に上るのが『アクトレイザー』である。

スーパーファミコンが開発されたばかりの当時、ノウハウのないPCM音源を誰しも手探りで作曲する中、古代祐三は『アクトレイザー』において、オーケストラサウンドに意欲的に挑戦した。
結果、見事にスーパーファミコンでのオーケストラを再現。
その出来栄えに衝撃を受けた植松伸夫が、作曲中だったファイナルファンタジー4の音色を全て録り直しており、「アクトレイザーの楽曲は業界内で一つの事件だった」と述べている。

また、ロサンゼルスでハウステクノに影響を受けた古代祐三は、1991年メガドライブ『ベア・ナックル』にて、当時ゲーム音楽には斬新であったクラブミュージックを取り入れている。

作品


  1. 日本ファルコム
    • 1986年 ザナドゥ・シナリオ2
    • 1986年 ロマンシア
    • 1987年 イース
    • 1987年 ドラゴンスレイヤー4 ドラスレファミリー
    • 1987年 スペースハリアー
    • 1987年 ソーサリアン
    • 1988年 イース2
  2. エニックス
    • 1990年 ミスティ・ブルー 
    • 1990年 アクトレイザー
  3. セガ
    • 1991年 ベア・ナックル 
    • 1999年 シェンムー・第一章・横須賀
  4. ナムコ
    • 2001年 湾岸ミッドナイト
  5. アトラス
    • 2007年 世界樹の迷宮